劇団紹介


 1954年に劇団俳優座の衛星劇団として誕生した劇団新人会が現在の私たちの劇団の前身です。その後一度解散し、1970年に第二次劇団新人会を発足、全国に様々な演劇活動を展開してきました。さらに1994年には「劇団朋友」に劇団名を変更し、新たなる旅立ちをすることになりました。

 《朋友》とは「友達・同志・学芸を同じくする」の意ですが、私たちは《FOR YOU》とすることで観客の皆様の琴線に触れるようなメッセージを持った演劇を共に創りたいという思いを込めました。

 劇団朋友となって28年、昨年はコロナ禍の中、第53回公演として、俳優座劇場にて『世界の果てのこどもたち』(原作:中脇初枝・脚本/演出:古城十忍)、アトリエvol.19『あん』(原作:ドリアン助川・脚本:杉浦久幸・演出:大澤遊)を上演いたしました。現在、約35名の劇団員と約10名の映画放送部員を抱え、今後も東京での本公演の他、全国の演劇鑑賞団体での例会公演、実験劇場的なスペース公演、アトリエ公演と幅広い活動を展開していく所存です。

 1999年『わがババわがママ奮斗記』(原作:門野晴子・脚本:杉浦久幸・演出:西川信廣)では平成11年度芸術祭大賞を受賞。

 私たちは常に現代の日本人の視点に立って考え、それぞれの時代に生きた真摯な人間像を、あらゆる舞台に描き出してゆきたいと思っております。