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初夏を迎え、樹木の緑が生きるエネルギーを私たちに感じさせてくれます。
・・・が、現実生活にはいつの間にか閉塞状況が
私たちの周りに忍び込んできているのではないでしょうか・・・。
戦後60年を数え、平和への理念と指針も私たち一人一人が
再認識をしなくてはならないと思います。
劇団では、3月の新進芸術家公演『女たちのジハード』では
若手俳優の成長を実感し好評裡に終了することができました。
また新年度にあたり、フレッシュな7名の新研究生が新たに加わり、
次の創造へ向けて新たなエネルギーに溢れております。
昨今、その深刻さを増している劇団の創造活動が抱える様々な現実問題は、
その度合いが深ければ深いほど、創造というエネルギーがある限り困難を克服し、
素晴らしい舞台表現が生まれると確信しております。
その意味でも本年度の活動は様々な挑戦と言ってもいいでしょう。
7月には、初めての創作劇奨励公演への挑戦です。
奨励賞の佳作入選に3度の実績を持つ劇作家・畠祐美子氏、
そして劇団では5度目の演出となる西川信廣氏とのオリジナル作品の共同作業です。
パワフルな俳優陣の『それどころでない人』がとても楽しみです。
9月は、久しぶりの三越劇場。
こちらも演出には劇団では5作品目になる石井ふく子氏を迎え、
かつて同門であった渡辺美佐子氏、定評のある金田龍之介氏、
おなじみの竹脇無我氏の客演が決まり、
長山藍子をはじめとする劇団での第30回記念特別公演。
夢の競演はこの秋必見です。
11月には若手を中心としたアトリエ公演も企画され、
2006年の初頭には戦後60年の最後に、かのナチス親衛隊に自ら志願し、
幼い我が娘を見捨ててまでもアウシュビッツ収容所に勤務したことを誇りとする
実の母親との30年ぶりの再会、そして挫折。時を経て90歳という年齢を重ね、
死を目前にした母への一縷の思いを胸に、重たい足を運び、
再び対面するドキュメントをもとに書かれた
ヘルガ・シュナイダー著『黙って行かせて』の舞台化。
私たちの目前にある様々な問題を打ち破るべく、
初夏の太陽を全身に浴び勢いよく成長する樹木のように、
劇団員一丸となっての挑戦する活動を展開したいと考えております。
皆様のご支援が私たちの大きなエネルギーとなることは間違えありません。
劇団朋友に力強い応援いただけることを心よりお願い申し上げます。
2005年初夏 劇団朋友制作部 夏川正一