MESSAGE
〜メッセージ〜
新しい年が明け、新年を寿ぐ日々から慌しい日常の生活がまた戻ってきました。
今年の仕事は、日韓演劇交流センターによる韓国現代戯曲ドラマリーデングの担当制作から始まりました。
日韓両国の演劇関係団体によって構成される交流センターの事業で、両国の戯曲を紹介するものです。
今年は韓国現代演劇の各世代を代表する5人の劇作家の作品です。
また、出演者も多岐にわたり様々な方に参加していただくことになりました。
単一劇団だけにとどまらず、いろいろな方々との共同作業は、
大変さもありますが、とても楽しい作業です。本番がとても楽しみです。
そして劇団では、フレッシュな若手中心に新進芸術家公演『女たちのジハード』に取り組んでいます。
若い情熱と力で生まれる作品に期待が持てます。
更に上半期は、創作劇奨励公演『それどころでない人々』畠祐美子作・西川信廣演出の新作上演です。
これもまた新しい出会いの中、新鮮な創造活動ができると確信しています。
その様な日々の中、ふと感じることがあります。人間には到底太刀打ちできることのない詠々と続く大自然の営み。
また、対照的に繰り返される人間のおろかな歴史。後を絶たない悲惨な事件・・・・・・。
演劇を仕事とさせていただいている私達に出来ることは本当にあるのだろうか?
慌しく駆け抜ける日々の中で、この大命題を考える瞬間が増えてきていると思います。
私たちは言葉を仕事としています。このような時だからこそ一言一言の大切さが身にしみています。
言葉を以ってして、金科玉条の如く大上段に構えて演劇をしようと思っているわけではありません。
また、そういう時代でもないと思います。
がしかし、だからこそ、その言葉の持つ意味を、力を、
更に深く表現していかなくてはならないのだと感じています。
新しい世紀を創ることはまだ始まったばかりです。
劇団員と共に、皆さんと共に、"言葉"の持つ意味を、力を、真摯に捉えながら活動を続けて行きたいと思います。
2005年 新春 制作部 夏川正一
季刊誌16号Topへ