モノローグ

今本洋子



ついに「洋子おばちゃん」になった!

今年の春、弟夫婦に授かった「玄弥君」。
半月近くも実家でゆっくり過ごせたこの夏、可愛い玄君にもう、メロメロ〜。
親バカならぬ、おばバカ!
母の手料理を囲んでの、半年ぶりの家族再会、楽しい時が過ぎてゆく。
そんな中、連発される「可愛い、可愛い」の言葉に、
ふと母と私の頭に浮かんできたのは、「洋子おばちゃんのブチャイクな赤ちゃんの頃の事」
・・・というか「顔!」


「私、こんなに可愛い、可愛いって言ってもらってた・・・?」
「うっ!んっ!ん?・・う、う〜ん(首を横に振りながら)」 と、母。
もう、全員大爆笑!


待望の我が子の誕生に、喜び勇んで駆けつけた父は、
あまりにも想像と違っていた為、思わず、
「これは、わしの子じゃない」と言ってしまった事。
やさしい母の字で綴られた育児日記には、
「(中略)洋子ちゃんは、私達が可愛い可愛いと言って育ててあげないとかわいそう・・・」
というページがある事。
可愛い洋服を着せ、帽子までかぶせても、よその子どもを見ると、
「・・・ああ、やっぱり洋子ちゃんは、・・・。」
と思ってしまった事。
結婚式の前の晩、私のアルバムを見て、
主人が絶句してしまった事。

可愛い可愛い玄君を見ながら、
ブチャイクなブチャイクな洋子おばちゃんの話は尽きる事なく続いた。
笑い転げながら、声を枯らしながら、暑い夏の夜は、賑やかに更けていった。


今本 洋子(いまもと ようこ)


-今本洋子のプロフィール-

広島県出身。桐朋学園演劇科卒業。
【主な出演作】
(劇団)『ガラスの家族』『オフィーリアのいるキッチン』他
(外部)『山彦ものがたり』『枯れすすき』『お夏狂乱』『ロダンの花子』他

気だてがよくて、明るくて、正直で、行動的で、料理上手で、お酒が大好き。
芝居に取り組む姿勢は極めて真面目。
彼女の魅力的な笑顔に誰もが惹き付けられるはず。
さて、『キエ』で久しぶりに彼女との共演が決まった。
楽しみだね。・・・でも、稽古帰りにお酒飲んでもちゃんと家に帰ろうね。(笑)
〈水野千夏〉