益海教室で思うこと

益海愛子


アトリエ公演『愛をください』に出演していない新人を対象に
朗読の教室を持ってほしいと依頼されたのは東北公演中の弘前だった。
劇団に養成所があった頃何回か発声や朗読を受け持っていたが、
久しく若い人達と接していないので躊躇した。
しかし、若い人達の力になれればと受けてしまった。

「益海教室」という名称を見た時、事の重大さに愕然とした。
まさか自分の名前がつくとは。
まあ、どのような名称でも担当は私なのだから同じことなのだろうが・・・。
正直、有志が何人集まるのか、集まらなければ自然消滅で、ラッキーと思っていた。
しかし、新入団員5名、劇団員2名、計7名の教室になってしまった。
アトリエ公演の稽古の合間、週2日の教室が7月から始まった。

教材はアトリエ公演上演台本『愛をください』のノーカット版である。
期間はアトリエ公演開演まで、
そして、アトリエ公演の舞台を使って発表も予定しろということであった。
1日2時間、とても時間がたらない。
週2日の1日を3時間にした。この短期間でどこまで出来るか。
各々の課題が自覚でき、少しでも読解力がつき、
表現することができればと微力ながら尽力したつもりである。
それなりの成果はあったと自負している。
出演者にとって何らかの糧になることを切に祈っている。