イヤな事件が多い。
《ネオむぎ茶》《てるくはのる》《酒鬼薔薇》《少女監禁》
《バット殴打事件》・・・・・・。
犯罪が残酷化、低年齢化しているそうだ。
でも、私は思う。もともと子供には残酷な面があったのではないだろうか?
子供のころの記憶。
虫や蛙を残酷な方法で殺したり、もてあそんだりして遊んだ。
でも、親に怒られる。「かわいそうでしょ」
近所の女の子が悲しそうな顔で、せめる。
「かわいそう」
子供のころの記憶。
僕のまわりには『命』があふれていた。
帰り道、雨が降れば蛙がはねてた。
田んぼ道、蛇が横切り逃げていった。
夏、学校へ行く道、電灯の下、大きな蛾やコガネムシ、
運が良ければカブトムシやクワガタムシが落ちていた。
セミが、一週間の命を終えて、道ばたで弱々しく鳴きながらバタバタ。
枝に乗せてやってもぽたりと落ちて、バタバタ。
それを見て僕は思う。「かわいそう」
今の子供たちのまわりには何があふれているのだろう?
今話題の17歳から12年。一回りして振り返り、ふと考えた。
文月、夏の夜。
〈清野公亘〉